悪口と名誉棄損の違い

悪口と名誉棄損の違い

会社や学校、家庭など生きていると様々な人間関係が形成されます。人と人が接していれば時には嫌な思いをしたりして相手のことを悪くいってしまうということは誰にでもあると思います。

悪口というと軽く感じるかもしれませんが、それが不平不満であったり、行動や言動を批判したり、時には根拠のない誹謗中傷にまでなってしまうこともあります。

悪口もひどくなってしまうと、相手の人格をけなしてしまうなど名誉棄損といったレベルにまで行ってしまう可能性もあります。

では悪口と名誉棄損の違いはどこにあるのかというと、例えば相手に対して面と向かって悪口を言った場合は名誉棄損にはなりませんが、それをネットやSNSなど行い不特定多数の人が見る可能性がある場合は名誉棄損になる可能性があります。

ハゲてない人にハゲと言うのも名誉棄損?

ハゲてない人にハゲと言うのも名誉棄損?

女性に対して「ブス」だと罵る事は明確な名誉毀損になります。一方で日本のテレビ番組では、公然とMCやコメンテーターの人々が「ハゲ」といった言葉をバラエティ番組やワイドショーで連呼します。

テレビはある意味で、プロレス的な特殊な世界なのでハゲという言葉を連呼しても名誉棄損にはならないという、放送局側の判断がありますが、実際はグレーゾーンです。公の場で特定人物を一方的に罵る事は本来、限りなく違法な行為です。

またハゲてない人に対して「このハゲ!」等と悪口を投げかける事は「事実ではないので名誉棄損には該当しない」との解釈をする方々がいますが、厳格に法律を運用すれば完全にアウトです。

名誉棄損の条件に、事実の有無は関係ありません。それこそ美人の女優さんに「ブス」だと罵る事も法的には名誉棄損が成立しますし、明らかに悪口として「このハゲ!」と特定人物を公の場で罵れば、名誉棄損の条件に該当します。

SNSで相手をハゲと言うと罪に問われる?

SNSで相手をハゲと言うと罪に問われる?

SNSでハゲと言った時点では、何ら罪に問われるものではありませんが、言われた側が苦痛を感じ、警察に被害届を出したり、司法に訴えることは十分可能です。

もしも、ハゲであることが事実無根であった場合でも名誉毀損罪、それによって仕事が手に付かなくなり、業務に支障を来たすことがあれば威力業務妨害罪が成立する可能性があります。

また、仮にハゲていることが事実だったとしても、当事者が公衆の面前で辱めを受けたと感じれば侮辱罪が成立し、精神的苦痛を受けたことが裁判所に認定されることがあれば、賠償請求をすることも可能です。

オフラインで1対1で対面して言うケースと違い、SNSの場合は、公の場で不特定多数の人間も閲覧できる状態で行われるため、より厳しい罪となる可能性があることを留意する必要があります。